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着物で坂道、という小さな試練。

2026年05月21日

AKARI — GUIDE
N° 008  /  MAY 2026
― 坂 道 / S L O P E S

金沢は坂の街。着物で坂を歩くときの、現実的なコツ。

着物で坂道、
という
小 さ な 試 練。

金沢を歩いたお客さんから、帰り際にいちばん多い感想は「坂、多かったね」です。京都みたいな平坦な街を想像してくる方が意外と多い。でも金沢は台地と谷が入り組んだ城下町で、坂は避けて通れません。

着物で坂を歩くときの、現実的な話。

一
CHAPTER ONE

歩幅は普段の七割、
これだけ覚えておけば十分

着物は裾の合わせが開かないように、歩幅を普段の七割に意識する。坂道ではこれが特に効きます。下り坂で大股になると、裾がはだけて慌てる、というのが定番の失敗。

場 面 コ ツ
上り坂前傾を浅く。裾は気にしなくていい
下り坂小幅。裾の合わせを左手で軽く押さえる
階段の上り裾を右手で5cm持ち上げる
階段の下り手すりを使う。横向きでも構わない
“

急がない、を
覚悟して街に出る。

草履の底、薄いほうがいいか
厚いほうがいいか

  • 薄底 / 路面の感覚が伝わる。坂道で滑りにくい。ただし長距離は足が疲れる
  • 厚底(ウレタン底) / 長距離は楽。ただし石畳の上では滑りやすい。茶屋街は注意
  • あかりの貸出 / ウレタン底を標準にしています。石畳の場所では「半歩を意識して」と必ず伝えます
二
CHAPTER TWO
A NOTE / 余 白
鼻緒が痛くなったら遠慮なくお店に戻ってきてください。076-201-8119 に電話一本で、絆創膏か別サイズの草履を用意します。我慢して写真に痛みが出ると、せっかくの一日が台無し。
三
CHAPTER THREE

覚悟して臨む、
金沢の三大坂

暗がり坂(あんがりざか) / 主計町茶屋街から久保市乙剣宮へ抜ける路地裏の急坂。撮影地として人気だが、雨上がりは要注意。主計町茶屋街側からの下りが定番ルート

観音坂 / 卯辰山の中腹、寺町から東山方面へ向かう石段の坂。距離は短いが角度がきつい。横向きで下りる人もいる

尾山神社の参道 / 尾山神社の神門から本殿まで、緩やかだが長い。写真スポットなので焦らずゆっくり

― 終 / E P I L O G U E ―

ゆっくり歩くから、
見える景色がある。
それが、着物の特権。

急がない一日を、どうぞ。

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GUIDE · SLOPES · KANAZAWA
PUBLISHED
2026.05.21
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